case.04 正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)

正常圧水頭症について

小股・突進歩行、頻尿・尿失禁、軽微な認知症から発症し、進行性の病気です。
高齢者に多い病気ですが、手術などで改善されることも多く、見逃してはいけない疾患です。

当院での治療方法

クモ膜下出血や外傷性頭蓋内出血から一カ月程度してから発症する症候性正常圧水頭症と、ゆっくりと発症し認知症やパーキンソン症候群と鑑別が必要な特発性正常圧水頭症があります。

後者は治療可能な認知症として注目されています。放置すれば確実に悪化する一方で、手術すれば何年か前の状態まで改善される方もおられ、今後の高齢化社会において脳神経外科医の関わりが期待される分野です。しかしほとんどの方が後期高齢者であり、認知症や全身状態管理の難しさ、入院中の転倒などのリスクもあり、あまり関わりたくないと感じている脳神経外科医が多いことも否めません。当院では腰椎-腹腔シャント術を第一選択としており、積極的に診断と治療を行っていますので、お気軽にご相談ください。

年間10~20例の手術を行っています。

特発性正常圧水頭症については、こちらの資料をご覧ください。

症例紹介

  • case01 脳卒中
  • case02 脳動脈瘤
  • case03 慢性硬膜下血腫
  • case04 正常圧水頭症
  • case05 片側顔面痙攣・三叉神経痛
  • case06 脳腫瘍
  • case07 脳動静脈奇形・硬膜動静脈奇形・内頚動脈海綿静脈洞瘻
  • case08 その他の症例