case.08 その他の症例
その他の症例
手足のしびれ・使いにくさを起こす病気も治療しております。
手のしびれを起こす頚髄症(けいずいしょう)、初期症状で足のしびれ・痛みがでる腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)、手のしびれで発症する手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)といった疾患を示します。
代表的疾患
1.頚髄症
手のしびれを起こします。症状が進行すると、ボタンのはめ外し、お箸の使用、字を書くこと、などがしにくくなり、さらに進行すると歩行で脚がもつれるような感じや階段で手すりを持つようになったりという足の症状が出でてきます。
2.腰部脊柱管狭窄症
はじめは足のしびれ・痛みです。また特徴的な症状として間欠性跛行がみられることがあります。これは長距離を続けて歩けなくなり、休み休みでないと目的地まで行けなくなることです。病状が進行すると一度に歩ける距離がさらに短くなります。
3.手根管症候群
手のしびれで発症しますが、進行すると手の痛みが出て、朝痛みで目が覚めるようになります。さらに進行すると手の筋肉が痩せてきます。
病態
いずれも変形した脊椎(首の骨あるいは腰の骨)、厚くなった靭帯、ヘルニアなどにより頚部・腰部・手首で、脊髄や神経が圧迫されることが原因です。
治療
症状が軽い間は投薬や安静で治療しますが、症状が進行すると手術が必要になる場合があります。手術は、圧迫するものを取り除いたり、脊髄・神経の通路にゆとりを持たせるために行います。頚椎・腰椎・脊髄の手術は、日本では整形外科がすることが多いですが、欧米では脳神経外科医が主に手術を行っております。脳神経外科では使い慣れた顕微鏡を用いて手術をするのが特徴で、現在までに合計200例以上の手術を経験しております。また手根管症候群は局所麻酔で1泊2日の入院での手術を行っており、現在までに100例以上行っております。
各手術の詳細は、以下をご覧ください。
頸椎・腰椎・脊髄の手術
脊椎の手術は整形外科医がするものと考えておられる方も多いかもしれませんが、欧米では脳神経外科医が、手術をすることが多いのです。
脳神経外科医は肉眼やルーペではなく、使い慣れた顕微鏡を用いて施行するのが特徴です。当院では厳しい手術適応としていますが、現在までに合計200例以上の手術を経験しています。
手根管症候群の手術
更年期以降の女性に多い、手のしびれや手の筋萎縮の原因となる末梢神経障害である手根管症候群。薬物療法のみで放置すると、回復不能な手の不自由やしびれが残ってしまいます。
局所麻酔・一泊二日入院での手術をお勧めします。現在までに合計100例以上の手術を経験しています。