外来・診察

Outpatient

院長あいさつ

院長 浮田 直也

当院および岡山東部脳神経外科東備クリニックでは約20年にわたり東備地域を中心として、脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷、脊椎疾患などの脳神経外科疾患を専門領域とした医療を提供して参りました。その中で近年ますますMRI、CTや脳血管撮影装置など画像診断の重要性が増しております。外来診察時、他医にかかったものの画像精査は少し先の予約で、それまでの待機期間が心配のため来院されるかたが時にいらっしゃいます。このような患者様のニーズや救急患者様に対応するべく当院では開業当初より、可能なかぎり当日に画像による精査および診断を、24時間365日提供できるように努めております。

また当科疾患とのかかわりが深い神経内科(パーキンソン病、変性疾患、認知症など)や循環器科などもそれぞれ外来にて対応できる体制を整えております。ただ実際の外来では、当科的な疾患に関わらず多様な症状や疾患にて来院されるかたも多く、専門領域外でもお気軽にご相談して頂ければと思います。また大学病院や総合病院などの高度専門病院、近隣の病院や診療所との連携も十分に構築されており、当地域を一つの病院と仮定し、この地域の脳神経外科病棟との位置づけで考えていただけたらと思います。

昨今認知症に罹患されるかたが増加しており、今後20年は増え続けると予想されます。この中でアルツハイマー病やレビー小体型認知症などの慢性進行性の疾患から、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症など外科的治療により治癒が望める認知症を来す疾患の診断・治療も積極的に行っております。その他高齢運転者の運転免許更新の際に認知能が問題となった場合の詳細な認知能評価なども外来にて予約制で受け付けております。

また特に症状はないけれど脳の状態を知りたい、家族・友人が脳の病気になり、自分の脳も心配など、このような場合には脳ドックを受けて頂けたらと思います。現状の評価は重要ですが、また将来の状態の比較対象ともなり有益です。ただ時間が十分取れず平日は来院が困難といった場合にも休日などでも対応可能ですので、ぜひご相談下さい。

最後に、医療とは病気を治療することのみがその役割でなく、病気の診断治療を通して患者様やそのご家族・関係者の方々に安心をお届けすることと思います。まずは人と人とのつながりを大事にし、安心・やすらぎを提供する医療人でありたい、そして皆様と信頼感で結ばれた良好な関係を築いていければと思います。

岡山東部脳神経外科病院 院長 浮田 直也